神前結婚式~費用相場からマナーまで~

公開日:  最終更新日:2015/08/21

最近徐々に人気を集めている神前結婚式。参列したことがなくイメージがつかめないという方のために、相場からマナーまで分かりやすくまとめました。

日本の結婚式 イメージ

神前結婚式ってどんなもの?

古くから受け継がれてきたイメージがありますが、神前結婚式という形式が一般に広まったのは意外と新しく、明治33年のこと。時の皇太子殿下(後の大正天皇)が初めて宮中賢所大前で行われたことがきっかけで、同様の神前結婚式を挙げたいという風潮が国民の間で強まったのでした。それまでの結婚式はというと、自宅で行われるのが一般的でした。三三九度や玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの儀式、白無垢姿の花嫁の神秘的な美しさが改めて見直され、和婚ブームの後押しもあり、年々人気が上昇している挙式スタイルです。厳かで凛とした日本の伝統美を感じる雰囲気はチャペルウエディングとはまた違った魅力があります。緑豊かな木々に囲まれた境内、鮮やかな朱塗りの鳥居、重要文化財や世界遺産に指定されている儀式殿なども多く、ロケーションも抜群です。また、京都や箱根などの神社は地元のカップルのみならず、国内、海外からリゾート婚としても非常に人気が高まっているようです。

場所

本格的な神前式は神社で行うのが一般的ですが、格式高いホテルや式場では分祀神殿がある場合も多く、館内でも挙式が可能です。

神前結婚式のメリットは?

神前結婚式は由緒ある神社の厳かな雰囲気のなかで、家族や親族に見守られて執り行われます。ほとんどの神殿は収容人数が30名~40名であるため、両家15名ずつと考えると基本的には親族で埋まってしまいますが、必ずしも友人の列席がNGというわけではありません。また、どうしても白無垢綿帽子姿が見たいといってくれるご友人がいる場合は、境内の参進、いわゆる花嫁行列であれば、自由にお越しいただくことができます。神聖な挙式の間は写真撮影などはできませんが、参列者にとってもファインダー越しではなく、自分の目でふたりの門出の瞬間を見ることができ印象に残るお式となることでしょう。また、結婚後も初詣やお宮参り、七五三など節目に訪れることができ、他の商業施設に比べ、移転や事業内容の変更などによって結婚式の思い出の場所が消えてしまう可能性が少ない点もメリットといえます。

末広

神前結婚式の費用相場は?

神前結婚式の挙式費用(初穂料)は一般的に5万円~20万円と神社以外のホテルや式場で神前式を行う場合に比べると、やや安く抑えることができる傾向にあります。気を付けなければならないのは、初穂料は神様に納めるお金で神社への謝金になりますので、その他の衣装代や着付け代、写真撮影の費用は含まれていないという点です。加えて、衣装や写真撮影は提携業者でなければいけない場合が多いので注意が必要です。また、神社によっては挙式料とは別に初穂料や玉串料と呼ばれる謝礼をお包みしなければならないこともありますので、予約や下見の際に「挙式費用の他に別途用意する謝礼などはありますか?」と確認をしておいたほうが安心です。反対に衣装や着付け、かつら、写真撮影、披露宴などが一式揃った割安なプランも用意されていることがありますので、特に希望の披露宴会場が決まっていないのであれば、そちらも併せてチェックしてみるとよいかもしれません。

神前結婚式の流れ

神前結婚式には独特の所作が多く、なんだか緊張してしまいそうですよね。式の流れについては斎主や巫女さんが丁寧に説明をしてくれますし、式の間もその都度きちんと指示を出してくれるので、必要以上に構えなくても大丈夫です。神社によって順序などは多少前後したり、他にも所作がある場合もありますが、流れの一例をご紹介します。

参進の儀(さんしんのぎ)

雅楽が演奏される中、斎主・巫女に先導され、本殿・御社殿まで進む“花嫁行列”のこと。
入場 斎主、新郎新婦、仲人、親、親族が入場する。

修祓(しゅうばつ)

一同起立、斎主による祓詞(はらいことば)に続いて、清めのお祓いを受ける。

祝詞奏上(のりとそうじょう)

斎主が神前にふたりの結婚を報告。幸せを祈念する。

誓盃の儀(せいはいのぎ)

三三九度の盃のこと。新郎新婦が大中小三つの盃で交互に御神酒をいただくことで夫婦の契りを結ぶ。三献の儀ともいう。

神楽奉納(かぐらほうのう)

巫女による神前神楽。

誓詞奏上(せいしそうじょう)

神前で夫婦になることを誓う言葉を「誓詞」といい、全文を新郎が読み上げた後、最後に新婦が名前だけを読み上げる。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

榊の枝に紙垂という白い紙を付けた玉串を新郎新婦、仲人、両家の代表が神前に捧げ、二拝二拍手一拝をして席に戻る。

指輪の交換

結婚指輪の交換。

親族杯の儀(しんぞくはいのぎ)

“固めの盃”ともいい、列席する親族全員に御神酒が注がれ、斎主の発生で祝いの気持ちを込めてをいただく。

斎主挨拶(さいしゅあいさつ)

斎主がとどこおりなく式が終了したことを告げる。
退場 斎主に続き、一同退場。退場の順番などは巫女の指示に従う。

所要時間は全体で30分程度です。その後は境内などで集合写真やポートレートの撮影などをします。

知っておきたい招待客向けマナー・服装

神前結婚式にお呼ばれされた場合に最低限知っておきたいマナーをまとめました。

マナー

ドタキャンNG

どんな挙式スタイルでもドタキャンは禁物ですが、神前式の場合は席や盃が人数分用意されていますので、特に注意しましょう。

手水

神社に参拝するときと同じく、柄杓に汲んだ水で手と口を清めます。順番は「左手を清める→右手を清める→左手で水を受け口を清める→再度左手を清める→柄杓を立てて柄の部分に水を流し柄杓を戻す」のが一般的です。

親族杯の儀

参列者全員に御神酒が注がれたら、一同起立して三回で飲み干します。飲めない人は形だけ口を付ければ大丈夫です。

服装

神前結婚式は家族や親族の和装率が高くなる傾向はありますが、だからといって和装にこだわる必要はありません。他の一般的な結婚式に出席する服装で問題ありません。友人の場合は、本殿の中まで参列されることは少ないと思いますが、多くの場合、履物を脱ぐことになりますので和装の方は白足袋、洋装の方はストッキングの予備を持っておくと安心です。

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